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ラズパイ4が発表されました!

2016年3月 ラズパイ3B発表

2018年3月 ラズパイ3B+発表

2019年6月24日 ラズパイ4B発表

Code2Create.Clubでは、ラズパイ3B発売をきっかけに、約3年間、ラズパイ + Scratch + Pythonを中心としたコーディング、フィジカル コンピューティングに積極的に取り組んできました。5年前、ラズパイ1 、2の頃からScratchは使っていましたが、子ども達たちの自由な発想について行くにはパワーが足りないと感じていたこと、まずは画面の中だけのコーディングから始めようと言うことで、最初はPCだけを使っていました。

ラズパイ3Bは、トータル200台くらい買いました。3B+は、それほど性能差がなかったこと、ハードの違いによる互換性問題があったことから、1年間様子見というか、放置。最近、検証をスタートしたところでした。ラズパイ4は2020年になりそうだから、とりあえず3B+も入れて行くか、と思った矢先! 2019年6月24日(月)、ラズパイ4発表の大ニュースが。まったく、サプライズです。

Raspberry Pi 4 Model B

  • プロセッサ4コアは変わらず
  • クロックスピードは、1.5GHz(3B+:1.4GHz、3B:1.2GHz)
  • Ethernet(有線LAN)が1Gbps(3B+:300Mbps、3B:100Mbps)
  • メモリー容量が1GByte / 2GByte / 4GByteの3種類(3B+までは1GByte)
  • メモリー規格がLPDDR4(3B / 3B+:LPDDR2)
  • USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2(3B+まではUSB 2.0 x 4)
  • 電源プラグUSB Type-C(3B+まではマイクロUSB)
  • マイクロHDMI x 2、4K / 60Hz(3B+までは標準HDMI x 1、フルHD=1920 x 1080ピクセル/60Hz)
  • Raspbian OS:Buster(3BはJessieでデビュー → 約1年後にStretchへ更新)
    本家DebianのBusterの正式リリースは、2019年7月6日。
    つまり、ラズパイのBusterは、2週間も早い見切り発車!

個人的には、USB 3.0 採用、メモリー4GByteが嬉しい。クロックスピードは、多少速くなったとしても発熱問題があり、十分冷却できないと意味無しなので。
結局のところ、Scratch 1.4 / 2.0 / 3.0、ブラウザChromiumが問題なく、ストレスなく使えるのか、ということです。詳しくは続きを。。

最近、3B / 3B+でUSB接続のSSDを起動ディスクにしていますが、マイクロSDと比較してパフォーマンス向上が著しいです。USB 3.0になるとさらに高速化が図れます。メモリー4GByteも高速化に大きく寄与します。少し複雑な処理を行ったとき、アプリケーションを複数立ち上げた時、ブラウザでタブを複数開いたとき、メモリー1GByteだと溢れてしまい、スワップと言って、メモリー内容の一部をマイクロSDあるいはUSB接続のSSDなどに退避、次回使うときに書き戻す動作が起きます。これが、メモリーの読み書きと比較すると劇的に、絶望的に、遅い。

例えば、ラズパイ3BでScratch 3.0を使いたい、と思っても、まず、ブラウザChromiumが重い。Scratch 3.0を開くとさらに重い。全く実用になりません。Scratch 2.0 もダメでした。YouTubeでの動作再生も、タブを二つ以上開くともうダメ。USB接続のSSDにしたら非常に改善され、ようやく使えるレベルになっています。ラズパイ4 + USB接続のSSDだと快適なのでは、と期待できます。2GByteで相当改善され、4GByteでは余裕が生まれる、かな。

では、ラズパイ4はいつからクラスに導入できるか。後述の通り、まだ日本では入手できないこと、3B+の時にもあったハードウェア互換性問題、さらにRaspbian Stretch → Busterによるソフトウェア互換性問題があり、半年程度は無理かな。しかし、来春を待たずして部分的にでも導入したいところ。 ただ、USB接続のSSD起動にすると、ちょっとお金もかかるなぁ。。

さて、ラズパイ4はどこで買えるのでしょうか? 実は日本ではまだ入手できません。電波法の工事設計認証(いわゆる技適、ギテキ、技術基準適合証明)が取得されていないからです。ラズパイ3Bの時も技適マーク入りの印刷物付きの製品入手までやく2ヶ月、日本製で技適マークが基板に印刷された製品入手まで8ヶ月かかりました。その後の新製品は、日本生産が定着したため、1、2ヶ月待てば、技適マークが基盤に印刷された製品が手に入るようになりました。

基板に印刷が無い場合は、技適マークの印刷された梱包箱、取扱説明書などを保管しておき、すぐに取り出せるようにしておくことが求められています。
(しかし、ラズパイが複数あるとき、本体と梱包箱/取扱説明書をどうやって紐付けるというのでしょうか??)

ちなみに、
電波法/技適は、電波の濫用による電波障害を無くすための法律で、WiFi、Bluetoothなどの無線機能を搭載した製品を使う際には、守らなければなりません。実際に被害が出ていないからいいだろう、と言って技適マークが無い製品を使う事は、こんな交通量が少ないところに信号がある方がおかしいと言って信号無視するのと同じ事です。

技適の法律、運用について、諸外国と比較すると厳しすぎる、現実に即さない、技術の進歩を妨げるなどの批判もあり、非合法の運用も広まってしまっています。一方、すでに実施されている訪日外国人旅行客向けの「90日ルール」、2020年春予定の届け出制による「180日ルール」など、運用上の規制緩和も進みつつあります。

ラズパイの販売戦略的には、事前に準備されていれば発表前に申請、発表と同時に日本発売も可能なはず。ラズパイ4では改善されているといいなぁ。要するに日本市場がそれほど重視されていないということなんでしょうけど。。

入手できたら、検証していきます。

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